バスクとは、フランスとスペインにまたがる地域を差し、独自の言語や風習が特徴です。バスクリネン(Linge Basque)とは、もともと牛用のマント生地を差し、日よけや虫よけ用に、17世紀くらいから厚手の麻で織られていたことがその起源のようです。その後、現代に近づくにつれ、コットンが主流となり、生活において様々な用途で使われるように。現在「バスクリネン」として売られているのは、モダンにアレンジされたものがほとんどで、アンティークで見かけるような昔ながらのシンプルなタイプはほぼ見かることができません。
「ONA-TISS」はバスク語で「美しく佳き織物」という意味で、山間にあるSt Palais(サンパレ)に小さな工房を構えています。職人9名の工房ですが、1948年の創業時と同じ手作業で作られています。織機も古い低速織機を使っているため、独特のやわらかさと風合いがあり、洗うたびにストライプなどの模様や紋様が浮かび上がり、独特な表情が生まれます。
製品には「tiss en France, au pays Basque(フランス・バスク地方で織られた生地である)」というネームが付きますが、こう表記でき、すべての作業を昔ながらの伝統駅製法で作り続けている最後の1軒が「ONA-TISS」なのです。
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